桐人君は私が落ち着くまで背中を摩ってくれた。
落ち着いた後、桐人君と携帯番号を交換した。
今度、両親が居る時に挨拶に来てくれるそうだ。


「どれだけ話してんだよ」

席に戻ると諒ちゃんはキレていた。
十五分は放置していたから。


「は?桐人君と結婚する……?」

そして結果を伝えると諒ちゃんは目を見開いた。

そうだよね、婚約破棄の話してたからね。

「それよか、桐人君はどこ行った!?」

辺りを見渡す諒ちゃん。

「お仕事が残ってるって帰ったよ」

「ハァ!?どいつもこいつもなんなわけ!?」

「付き合わせてごめんね」

「理由を話せ!」


私は諒ちゃんに全てを話した。

お母さんのことを話したら、流石の諒ちゃんも暫く絶句していた。