「つ、月20万…!?」




ここに住むだけで!?




「ま、まさか魔王の召使ってよよよ夜のお供とかそーゆう…」





法外な金額に思わずあらぬ妄想を働かせてしまったとき





「ふっっざけんな!!!」





ずーっとイライラしていた様子の魔王がついに吠えた。






「うーちゃ…うらら、金に物言わせて勝手に物事進めようとすんのやめろ!


俺はぜっったい“こんな奴”と住まねーからな!!」





こんな奴のところで素晴らしく鋭い目つきで私を睨みつける魔王。





「え~?うららが頼んでんのに?」



「ダメに決まってんだろ!」



「どーしても?」





美少女がわたしの両手から手を離し、今度は魔王の両手をギュウッと握る。






「おねがい、おにーちゃん」



「……わかった」





折れるの早!!!