隣に立っていた葵がこそっと耳打ち。


んー…できれば近くがいいけど、この様子だと無理そうだなぁ。


「うん、わたしは大丈夫。葵とは近くがいいなぁ」


どっちみち聖那と席が近くても、結局は話せないからね。


チラッと聖那の方へ視線を向けると、いまだに争奪戦は続いてて、、、。



パチッ

あ、目があった。


目があった途端、なにやらこっちへと歩み寄ってくる聖那。


え、ちょ、ちょっと…!


何でこっちに来るの…!?