そちらへ顔を向けると_


「か、川村さん!」


なにやら右手にペットボトルを持って立っている。


「日向ちゃん、捜査はどう?順調?あ、これ。喉乾いたでしょ」


スッと差し出された水。


「ありがとうございます…って捜査ではないですけど」


あはは…たしかになんだか浮気捜査に来たみたい。


けど疑ってないし、もはやその逆。


由里香さんに心を惹かれないかが不安なだけ。


「あいつ、日向ちゃんに心配かけたくないから断ったんだってよ」