「ちがうとよ。先生。なんかね、しんどいとよね~」

「そうよね~バイトしてから学校来てるんだもんね。今日は何時間働いたの?」

「9時からだから8時間?」

「うわぁ大変だねぇ。なんでそんなに働くの?」

「お・か・ね♡ お金がないと何もできないじゃん。。」

「んー、そうだね。でもあおいちゃんこの高校の中で一番稼いでるんじゃない?」

「ないよー先生(笑)ほかにもたくさん働いてる子いるじゃん。」

「あおいちゃんのお姉ちゃんたちもすごいしね!」

「そうですねー(笑)でも私とねえちゃんh…」キーンコーンカーンコーン

「そろそろ教室行きましょうか先生」

「あ、うんそうだね~」

重い腰を上げて2階の教室に向かうお


授業中おなかはなり、やる気もないまま学校が終わった。



帰る方向が同じ子と一緒に自転車にまたがって家に帰る。

「おなかすいた。おなかすいた。寒い。眠い。しんどい。」

「そうかぁ。てかさ、うちのバイト先でさ・・」

私がモゴモゴ言っていたら”ゆい”がバイト先のことに関して話だした、

「それでさぁ、家が今とんでもなくてさ、」

中学1年生の頃からのトモダチの言葉も頭にあまり入らない。

私の家も今とんでもないことになっているからだ。

「そっかぁしんどいねぇ。そうそう新商品のポテト食べた?」

「まだ食べてな~いどうだった?」

「ゆいが好きそうな味だったよ~」

ゆいは
私と同じバイト先のほかの店舗で働いている。

だから週に一回は新商品の話をする。
今週はポテトが出たのだ。

自分の家に帰るまでの帰り道にゆいの家がある。

ゆいが一人で帰るのは危ないからって表向きの理由で
本当は私が一人で帰るのがさみしいからという理由で一緒に帰ってもらっている。

20分程度でゆいの家に到着する。

「じゃっ、お疲れ~!おやすみ」

「あ~いお疲れぇ気を付けてね~」