「あなたと一緒に人生を過ごしたいと思ったんです。

あなたと結婚して、家族になって、一生を過ごしたいと思いました」

「ーーッ…」

高天原さんは目を伏せると、
「そんなことを言われたら、もうどうしようもないです」
と、言った。

「えっと、それは…」

どう言う意味なのだろうかと思っていたら、
「僕はバツイチですよ?」
と、高天原さんが言った。

「聞きました、あなたの過去も何もかもわかったうえでおつきあいをしたいんです」

そう言い返したわたしに、高天原さんは照れたように笑った後でわたしを見つめた。

「不束かな僕ではありますが…どうぞ、よろしくお願いします」

ペコリと頭を下げた高天原さんに、
「こちらこそ、よろしくお願いします」

わたしは言い返した。

その後で、わたしたちは一緒になって笑った、

☆★END☆★