私の前にはお母さんとお兄ちゃんが居る

「お母さん?お兄ちゃん?なんでここにいるの?」

私が聞いても何も答えてくれない。

どこか寂しそうな目をして

「有栖…ごめんね…?」

そう言って2人はどこかへ行こうとしていた

「待って…行かないで…!」

何故か止めなきゃいけない気がした。

「お母さん!!お兄ちゃんっ!!」

「ごめんね……ごめんね…」

謝りながら遠くへ消えていく

お母さんとお兄ちゃん。

嫌だ…!行かないで!

私を1人にしないでっ!!!!!





「有栖ちゃん…!有栖ちゃん!」

「………夢…?」

どうやら私は夢を見ていた見たいだ。

こんな夢見るなんて…。

「大丈夫?すごいうなされてたけど…」

望が心配しながらこちらを見ていた。

「あ、大丈夫…ちょっと嫌な夢見ただけ」