はぁ…めんどくせぇ…。

泣いてる奴に色々言うのはあれだけど…

「はぁ……泣かれても困るんだよ。めんどくせぇ。いいからもう帰れ」

こいつにはもう早く帰ってもらった方がいい。

だから俺は優しい態度なんて取らない。

「まぁたしかに、家族の人は心配してるだろうね…。でも何か理由があるんでしょ?それだけでも聞いてあげようよ。」

奏がそんなことを言っていた。

別に女1人くらいどうだっていいだろ。

今日屋上であっただけのやつなんか、

すると少しの沈黙の後

女が突然泣き出した。

はぁ??結局泣くのかよ…。

奏も楓も望も渉もみんな戸惑ってるし。

「めんどくせぇ…」

本当に女はめんどくせぇ。

「心配してくれるっ…家族は…もうっ……」

は?なに?

女が途中まで言いかけ、泣き崩れた。

「もうっ…誰を…何を信じたらいいのか…分からないっ…!」

何を言ってるのか理解は出来ないが

地雷を踏んでしまったことは分かる。