そう言ってくれたのは

金髪の人だった。

「えっ、でも…」

「俺がいいって言ってんだからいいんだよ」

さっきまで帰れとかいていい場所じゃないとか

散々言ってきてたくせに何よ…。

でも素直に嬉しかった。

「じゃあ…ありがとうございます…」

「有栖ちゃんさ〜?僕達タメだから敬語じゃなくていいよ?名前も呼び捨てでいいし!」

えっ同い年だったの?

全然見えない…。

「ふっ…全然見えないって顔してるね」

茶髪の人が少し笑いながら私の

考えていたことを当ててきた。

「顔に出てたよ?」

うっそ…そんな顔に出てるかなぁ…

私は自分の顔に手を当てて考える。

「有栖ちゃんほんと分かりやすいねw」

なんて楓くんも笑ってる…。

「だって…見えなかったんだもん…」

「あ、俺自己紹介まだだよね?名前は雪白奏。龍華の副総長やってるんだ」

茶髪の人は奏くんって言うらしい。

「こいつは寺崎渉ね。女の人苦手だからこんなんだけど良い奴だから」

緑髪の人は渉くんね…。

なるほど…女の人が苦手だからこんな感じなのか

私がなにかした訳じゃなくて良かった。

なんてほっとしていると

「拓真も自己紹介くらいしたらー?」

と望くんがお菓子を食べながら話すと

「…如月拓真」

名前だけ!?

って心の中でツッコミを入れると

「おま、名前だけかよ!」

と奏くんが同じこと言ってて

私は思わず

「ふふっwあはははww」

なんて吹き出してしまった。

それにツボってしまい笑っていると

他のみんなも笑いだし

「んだよ。別にいいだろ」

と金髪の……拓真くんが照れて言っていて

こうゆう顔もするんだ……。