「きゃぁぁぁぁあ!?!?」

思ってる以上にスピードが早い。

私初めてなんだけど?!

楓くんも望くんも凄く気持ちよさそうに

スピードを上げているけど

「むりぃぃぃいっっ!!」

私には早すぎて絶叫マシーンかと思うくらい…

そんな私の声なんか聞かないで

そのままのスピードでしばらくして

「着いたよ!」

とバイクから下ろしてもらう。

私の目の前にはとても大きな建物…。

そしてその周辺にはカラフルな頭の

ガラのわるそうな方々が沢山…。

私…大丈夫だよね?

「ここが俺達の、“龍華”の倉庫!いわゆる溜まり場だよ」

私が心配してたことを察してくれたのか

望くんが簡単に教えてくれた。

そして腕を引っ張られるがまま

私はその倉庫の中へ連れられる。

「うっす!楓さん!望さん!」

「その女誰っすか〜?」

「おかえりなさいっす!!」

カラフルな頭の人達が望くんや楓くんに

次々頭を下げながら話かけている。

楓くんと望くんって偉い人なのかなぁ…?

とてもそんな風には見えないけど。