なんと助けてくれたのは昴くん。
「え、ちょ、昴、カラオケは?」
「コイツ送ってから行く」
海ちゃんに返事をしてすぐ、私の左手を掴んで歩き出す昴くん。
え?え?とわけがわからずパニックになってたら、
右手をぐいっと引っ張られた。
「昴。
いいよ、無理しなくて」
「は?
無理ってなに?」
「手間じゃないって言うけど、
後からカラオケ行くなら手間だろ?
俺が送るからいいって」
「俺が送るって言ってる」
えーー…っと。
私の両手を引っ張って、私を間に挟んでケンカされてます?
とっても気まずいんですけどー…。