「おまえ…天と喋んなって言わなかったっけー?」




青筋をたてた昴くんに、頬をぶちゅと潰された。



……そんなこと言われても。私からじゃないし!




「やめろよ昴」



「天には関係ない。
それより、カラオケ行くだろ?
さっきいいよって言ったもんな?」



「悪いけど、やっぱ行かねー。
そこの女に嘘つかれたから」



「…だから、ごめんっつったじゃん」



「その代わり」




雪森くんが急に私に視線をうつして、



ぎゅっと肩を抱き寄せた。




「!?」



「俺、千花ちゃん送るから。
昴と海はカラオケ楽しんで来なよ」