「実は…千花ちゃんはカラオケには来ません」



「は?どういうこと?
嘘ついたわけ?」



「ごめんって〜〜!」




2人の会話を聞いていても、まるで意味がわからない。



大量のハテナを浮かべる私に、


雪森くんがハァ、と短く息を吐いてから教えてくれた。




「……昴に誘われてたカラオケ、
行く気はなかったんだけど
千花ちゃんが来るってコイツが言うから、
行ってもいいって返事してたんだよ」




雪森くんが女の子を指さす。



女の子を見ると、私にも「ごめんなさい」と頭を下げた。




「昴に誘われてた子があたしの友達で、
昴には断られたけど、やっぱり天も一緒がいいって言うからさ…
どうやったら天が誘いに乗ってくれるかなって考えた結果…千花ちゃんの名前を使ってしまいました」




…………。








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