今回は肺炎だしナースステーションから一番近い個室の部屋にするか。
叶花ちゃんを抱っこして病室に連れて行ってベットに寝かせると、白衣が掴まれる感覚がした。
「樹…先生、はぁはぁ… 」
「叶花ちゃん熱もあって苦しいよな。水少し飲む?」
涙目で首を横に振る叶花ちゃん。
「水分取るのも辛いか。じゃあ点滴で入れちゃうね 」
「点滴やらぁなぃの… はぁはぁ…水のめぇ、…る 」
高熱のせいか叶花ちゃんは呂律も回っていない。
この状態じゃ水はなんとか飲ませられても食事は絶対取れないからどうせ点滴は刺すことになるな。