「ハァハァ…ゴホ…ゴホッ 」
酸素マスクをつけてもらって少しはマシになった気がするけど、それでもかなりしんどい。
「肺炎になっているかもな。CTとりたいから使えるか確認してきて、大丈夫だったら準備してきてもらっていい 」
「はいっ、わかりました 」
「少し時間かかるかもだから先に血液検査するか 」
血液検査なんて恐怖の言葉が聞こえてきても今は呼吸するだけで必死。
逃げる力など残っているわけがないけど、怖くて腕を掴まれないように引っこめてしまう。
「叶花ちゃん、針見えたら怖いよな。
目瞑っちゃおうか 」
と言われたので、私はそっと目を閉じた。
視界が真っ暗になると、疲れと眠気が一気襲いかかってすぐに意識がなくなる。