紗希ひどいよっ(涙)
全然良くないし、何のんきなこと言ってるの…


身体を動かしても樹先生がしっかり抱っこしているから逃げられない。


「叶花ちゃん、暴れないの。落ちるよ 」


「落ちてもいい…ゴホッ…はなして…」


「全く…叶花ちゃんは。 体力消耗して辛いだろ 」


診察室についてしまった。

樹先生はゆっくり椅子におろしてくれたけど、私の腕だけはしっかり持っている。


「叶花ちゃん、熱あるでしょ?何度だった? 」

「うん、でも微熱だから大丈夫。さっきは36.9だったよ 」