私の初恋はまるで小説のような恋だった


私は3人兄妹の末っ子として生まれた
名前は晏奈(あんな) 。

初恋相手も4人兄弟の末っ子で同い年
名前は悠人(ゆうと) 。


お互いの母親たちがママ友だったこともあり私は悠人と生まれた時から一緒に過ごしていた 。幼なじみってやつ 。



小さい頃 、悠人は周りの子より小さくてよく鼻水を垂らしてわたしの後ろをちょこちょこついてくるような子だった 。


物心ついた時から 、私は悠人のことが好きだったし 、家族もそれを知っていた 。


住んでいる地域が一緒だからもちろん幼稚園も小学校も一緒 。

小学校高学年にもなると 、男女には壁ができる 。あだ名や下の名前で呼んでいたのが小っ恥ずかしいのか自然と苗字で呼び合うようになった 。


わたしと悠人も学校では恥ずかしいから苗字で呼びあってたけど家族ぐるみの付き合いだったから遊ぶときとかはいつも通り「晏奈」「悠人」って呼んでた 。