柳田のことは見れなかった。


柳田のやつ、なんて言ってたっけ?何か言い掛けてた?ような。……ま、いっか。そんなことより今は葵くんが来てくれたことが嬉しいから。



「胡桃先輩…帰ったら覚えといて」


「えっ…?」



葵くん…?怒って、る?わたしが怒らせたんだよね…?


なんかもう頭の中がごちゃごちゃして混乱。


途中でタクシーを拾いアパートに着くと、葵くんは慣れた手つきで入って行く。


そのままわたしの部屋に……じゃない!?