そんなの言われなくても分かってる。


葵くんにこんなわたしは相応しくない。



「胡桃に真宮は無理だよ。もったいない」



もったいないよね…そうだよね。



「お前ほどいい女は……あいつにはもったいないよ。……胡桃、俺「柳田先輩、やっぱり俺が七瀬先輩送って行きます」」



え?…葵くん?


振り返ると同時に腕を引っ張られ、葵くんの胸の中に収まる。



「行きますよ、七瀬先輩っ」



と葵くんに肩を抱かれゆっくり歩き出す。