「あ〜…うん?…俺は別にいいけど…」


「じゃ行こ!さよなら真宮くん」



その場に葵くんを置いて居酒屋を出た。


タクシーを待ってる間もモヤモヤが収まらない。



「お前まじで俺んち泊まる気?」


「…バカだよね。本当情けないや…」



きっと呆れられた。やっぱり年上は…って思われたに違いない。はぁ…惨めすぎる、こんな自分。



「お前…胡桃って真宮が好きなの?」



夜風と一緒に柳田の声が耳に届いた。



「だったら何?…無理って言いたいんでしょ」