「お前たちも同期飲み?」


「あ、はいっ。意外と久しぶりなんすよ」




と柳田たちは会話が弾んでいる。


今日は華金だし、飲みには最高だもんね。



「二ノ宮さんいないね」



葵くんたちのやり取りを聞きながらビールを飲んでいると、琴音がそっと耳打ちしてきた。



「みたいだね?」



琴音の言う二ノ宮さんとは…


ーーー二ノ宮花


葵くんたちの同期で、唯一の女の子だ。


この子がまたすっごく可愛いと有名で、一時期は葵くんとお似合いだと言われていた。


すっかり今ではそれを耳にすることはなくなったけど。