いつ嫌味を言われてもいいように一応構えてるんだけど?こんなのなんか調子狂う。



「お前、これ好きだったよな?」



とメニュー表のだし巻き卵を指さす柳田に少し驚く。


へー?こういうの覚えてくれてるなんて意外。



「ここのだし巻き卵は絶品だもんね」



見ると、琴音の顔には笑顔が見えていた。


そうだよね…。琴音は本当はこうして同期3人で、ずっと飲みに行きたかったよね?それをわたしの意地っ張りのせいで…。


そろそろ柳田と仲直りしてやろうかな?なんて思いながら柳田を見る。