「今日はちゃんと話してみなよ?」



と肩をポンと叩かれると同時に着いた居酒屋。


久しぶりだからなのか、心臓が加速している気がする。


それからすぐに琴音の後を追うように中に入ると、何も変わっていない店内になぜか胸を撫で下ろした。



「おー!こっちこっち」



と手を挙げる柳田が見えた瞬間、妙な胸騒ぎが…。


てか柳田が座っている場所もあの頃と変わってない。


ここはあの時のまま、時が止まっているような感覚。


とりあえず琴音の隣に座ったはいいけど、目の前に柳田ってのは嫌で仕方ない。



「とりあえずビールでいいよな?」