「葵くん今日寝癖ついてたらしいよ?」


「あ〜、寝坊したんだよね」



と自分の髪を整えながら答える。



「仕事してる葵くんってキラキラして見えるんだよね〜。すっごい好き」



昼間の葵くんを浮かべながら話すとやっぱりニヤけてしまう。


その油断をいいことに、気づくと葵くんが上にいてわたしを見下ろしているという状況に。



「好き?俺のこと」



真顔でそんなことを聞いてくる葵くんへの返事はこれ一択。



「好き。」



すると、ニコッと笑って「俺も」なんて言われるから今日のわたしは世界一の幸せ者確定。