本当は今すぐにでも葵くんのそばに行きたい!


だけど、ここは冷静に手を洗うが先。



「お腹空いた〜。胡桃先輩こっち来て」



そう言われ、キッチンから顔を覗かせると甘えた顔の葵くんと目が合う。


あれはもうわたしの寿命を縮めにきている。


あんな顔…キュンキュンで心臓やられちゃう!!!


泡だらけの手を雑に流し、ぱぱっと簡単にタオルで拭くと葵くんの元へと一直線。



「葵くん…」


「いいから早く」



と腕を引っ張られ、葵くんの胸の中に一瞬で吸い込まれた。


あ〜幸せ…!!心が満たされていく!!


こんなの顔が自然とニヤけるのが分かっちゃう。