「俺達もお邪魔しようかな?」


その声は、平井さんで。


その後ろに、お盆を持った篠宮君と岡田さんもいる。


「どうぞどうぞ」


と、嬉しそうに答えるのは、ミヤコで。

多分、ミヤコはけっこう平井さんを気に入っている。


平井さんもそんなミヤコの隣に座ったので、まんざらでもないのかな?



篤さんは居ないけど、職場の仲良しなメンバーで食べる昼食は楽しくて。


暫く、この会社に来る事もないのか、と寂しくなった。


そんな私達を、周りがけっこう見ている事に気付いた。


何かを言ってはいないけど、篤さんと接点のある私達が、そうやって固まっている事に、みんな注目をしている。


別に、その視線は嫌なものではないのだけど。


なんだか、もう我慢出来なくて。


私は、立ち上がった。