休み明けの月曜日。


私は今日で、みんなよりも一足早く年末の休みに入ると同時に、
そのまま産休と育休を取る予定。


とりあえず、一年くらいは休もうと思っている。


そんな今日、篤さんは朝から会社には居なかった。


美少女アイドル戦士シリーズの化粧品で提携している化粧品会社に、
打ち合わせに行っている。

今度、同じそのブランドから香水も出すらしく、
その話し合い。

多分、今日は会社では篤さんに会えないだろうな、と思っている。


デスクに座って二時間くらいした頃。

以前、篤さんを呼びに来ていた、
ベリトイ会長の秘書と思われる男性が、
レディトイプロジェクト部へと入って来て、私のデスクの前へと立った。



「川邊会長がお呼びです。
私と一緒に、付いて来て貰ってよろしいでしょうか?」


そう言われ、なんとなくその会長からの呼び出しは、
仕事の事ではないだろうと思った。


それは、私の夫である篤さんの父親としての、呼び出しなのだと。


「あ、はい。
伺います…」


なんだか怖いな、と思いながらも、
頷いた。