その後、篤さんが取ってくれていた部屋へと行った。


それは、スウィートで。


別世界のようなその空間に、気持ちが高揚する。


順番にシャワーを浴びて、同じベッドで篤さんと抱き合い眠る。



「こんな時でもお前の事抱けねぇんだよな」


相変わらず、篤さんは私を抱かない。


多分、しても大丈夫なのだろうけど、
お腹の子供に何か有ったら怖い気持ちは同じだから分かる。


「いつもみたいに、口でするけど?」


「いや。今日は逆にそれはいい」


「そう?」


「ああ」


そう言って、私を強く篤さんは抱き締めて来る。


今年は、人生最高のクリスマスだな。


来年は、お腹の子供も産まれていて、
三人か。


そう思い、私は眠りについた。