「でも、梢ちゃんは、毎日友達と食堂で食べているんだよね?
あー、残念」
松嶋さんは、少し口を尖らせてそう言っている。
この部署に来た私の分も、そうやってお弁当を作ってくれようとしていたのだろうか?
千円取られるらしいけど。
部署が移動となっても、
ミヤコとはこれからも一緒に昼食を食べようと言っている。
「他の部署だけど、ミヤコも誘っていいのなら、松嶋さんのその手作りのお弁当食べたいです」
「川邊部長、どうです?」
「ああ。別に他の部署の奴が他の部で弁当食ったら駄目だって決まりねぇから、いいだろ」
その篤さんの言葉に、プラス二千円だ、と松嶋さんは嬉しそうで。
それにしても、この部署の人達、
本当に仲良しだなぁ。
和気あいあいとしている。