~♪、 海に気を取られていたら、ギターの音が聞こえてきて、無意識にギターを弾く迅の元へと駆け寄った。 「……上手いね、ギター」 弾き終わった迅に、そう言った。 「あー、ありがと」 「ねぇ、それ誰の曲?」 「……誰のでしょうか」 迅は笑いながら言った。 「なにそれ」 「いや、作曲はしたんだけどさ……作詞が、まだなんだよね」