15話


書類が終わった頃には19時になっていた。生徒会にいるみんな疲れ果ててデスクにもたれっていた。


 ゆり :  「みんなお疲れ様〜今日はもう帰ってゆっくり休んで〜〜」

  泉 :  「お疲れ様です!!やっと終わりましたね〜!!」

とみんな帰る準備をして玄関に向かった。

 りな :  「先輩!!今日はありがとうございました。お疲れ様です!」

 ゆり :  「お疲れ様〜気をつけて帰るんだよ〜」

と声をかけてみんなを見送った。

私はみんなを見送った後、翼に電話をかけた。


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 ゆり :  「翼〜今仕事終わったよ〜今から学校出るね〜」

  翼 :  『お〜!お疲れ〜帰り道くらいから気をつけて帰れよ〜』  

 ゆり :  「うん!!それじゃあおやすみなさい〜〜」

と電話を切った。


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 電話を切った後私は音楽を聴きながら学校を後にした。

横断歩道を渡ろうとした時後ろから布のようなもので口を塞がれた。

抵抗したがなかなか動かなくてそのまま意識を失った。

 
  〜〜誘拐犯〜〜

 誘拐1 : 「おい!早くしばれボスが来ちゃうだろ〜!!」

 誘拐2 : 「はい!!すみません!おいお前ら縄もってこい」

 下っ端 : 「はい!!これでいいでしょうか?」

  2  : 「サンキュー!!」

と誘拐犯2がゆりを那覇で縛りはしめた。

  2  : 「縛りましたがこれで良かったでしょうか??」

  1  : 「お〜〜大丈夫だ!ボス呼んでくるから見張っておけ」

 下っ端 : 「それにしても災難だな〜!松本グループの女じゃなかったらこんな事にならなかったのにな〜!それにしても顔整ってるな〜早く目覚めて怯えた顔を見たいわ〜」

そんな会話を下っ端がしているとボスと呼ばれる人が現れて全員が一斉に頭を下げた。

 
 ボス  :  「久しぶりだな!また会えて嬉しいよ!伊集院ゆりちゃん!!」


よく分からない会話が聞こえてきて目を覚ましたゆりは状況がわからず戸惑っていた。


 下っ端 :  「ボス!目を覚ましました!!」

  ボス :  「あ〜〜!久しぶりだな〜俺の事覚えてるか??」

と聞かれゆりは首を思いっきり振った。

  ボス :  「覚えてないのか〜ショックだな〜」

 野次馬 :  「ボス!!早くやっちゃいましょうよ〜〜」

  ボス :  「うっせんだよ!!黙ってろ!!」

と言って近くにいたメンバーのおなかを殴っていた。

私はそれを見て(キャ〜〜!!翼助けて〜〜)っと思っていた。


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〜〜その頃翼は〜〜

 ゆりが帰ってきてない事を家族から聞いたみずきは翼に電話をした。

 みずき :  「ね〜!ゆりってまだ学校出てないのかな??」

  翼  :  『いや!19時くらいに今から学校出るって電話きたけどどうかしたのか?」

 みずき :  「なんかまだ家に帰ってきてないらしくてゆりのお母様から連絡があって、、、」

  翼  :  『おかしいな〜!もうとっくに家に着いてもおかしくないんだけどな!!』

 みずき :  「うん!!」

  翼  :  『ゆりの携帯に電話してみるわ〜〜」

 みずき :  「うん!なんか分かったら教えてね〜」


そして電話を終わらせて翼はゆりの携帯に電話をかけた。

 3〜4コール目で電話がつながった。

  翼  :  「もしもし!ゆりか?今どこにいるんだ??」

っと尋ねると聞いたことのない男の人の声が聞こえてきた。

  ボス :  『あ〜もしもし〜松本か?』

  翼  :  「そうだけどお前は誰だよ!!」

  ボス :  『あ〜俺!?有林グループの佐藤っていえばわかるかな?』

  翼  :  「はっ!!何で有林グループの息子がゆりの携帯に出るんだよ!!」

  ボス :  『何でって簡単だよ!お前の大事なゆりちゃんを誘拐したからだよ」

  翼  :  「はっ!!誘拐だー!!ゆりはどこだよ!!」

  ボス :  『はっはっは〜!まあ〜落ち着けってゆりちゃんは無事だよ』
 
  翼  :  「は〜!誘拐しておいて何言ってるんだよ!!ゆりがどこだよ!!」

  ボス :  『南公園の地下駐車場だよ!!一人でこいよ!」


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〜〜駐車場〜〜

 ゆり :  (翼〜!早く助けて〜〜!怖いよ)

 1  :  「あいつ本当に一人で来ますかね〜」

 ボス :  「来るだろう!大好きなゆりちゃんがいるんだからな!」

そんな会話をボスと誘拐犯1がしていた。