そして
運命なのか、必然なのか。
その日が
拓哉と一緒に帰る最後の日になった。
その日の深夜に
犯人が捕まったんだ。
それから…
拓哉は話しかけてくれることがなくなって
話しかけてもそっけなくて
拓哉と再び帰るようになった沙来は
拓哉とあたしの話を知り
しばらく、距離を置きたいと言った。
さらに、先生も。
まともに会話する時間がなく
あの日のことを修復できずにいるためなのか
あたしと距離をとっていて。
犯人逮捕。
それはずっと、願っていたことなのに
それによってあたしは…
本当に
ひとりになってしまったんだ。