「那智さん、ちょっといいかな?」


「えっ?」





いつものように学校へ来たあたしに声をかけてきたのは


クラス内で1番関わりの少ないグループの宮城さんだった。



宮城さんは、いわゆるギャル。



長い髪はくるくると巻いてあり

胸元のボタンは2つ目まで外れていて

もちろん、短く折られたスカートを履いている。



華奢だけどスタイルのいい体。

大きな目が印象的な可愛らしい顔。


それに加えて明るい性格の彼女は

男女からの人気もの。



喋ったことがないわけじゃないが

改まって声をかけられるのは初めてで


思わず驚いてしまった。



「ちょっと、話したいんだけど…」


そう言って首を傾げた彼女は

とても可愛らしくて


これはモテるな…


そう思わずにはいられない。



「話?

いいよ?」



そんな彼女に微笑みそう言うと


「ありがと!」


彼女は嬉しそうに

あたしの前の席に腰掛けた。