拓哉とはもともと仲がよかったから

2人で帰ることは

特に緊張とかはなく

普通に楽しかった。



拓哉への申し訳なさが消えたわけじゃないけれど

あたしらが帰る時間は

他の生徒はもうみんな帰ってるような時間で


誰かにそれを目撃されるわけでもなく

そういう心配がないことは


随分気が楽だった。


















…だったのに。










拓哉と帰り始めて数日後。





あたしはようやく

周りの変化に気付いた。





もっと早く気付いていれば

こんなことには

ならなかったのかな…。