あたしの心の声が

顔に出てないことを願う。





「てか、これ難しいかもしれん!」


再びパソコンを弄り始めた先生が

悪戯っ子のような笑顔であたしを見た。



「ほんとですか?

じゃあ意地でも正解出しますっ」



先生に対抗するように

あたしもニヤリと笑う。



「お?言ったな?

じゃあ、解けんかったら

プリント追加してやる」


「え!?

それおかしくない!?」



それから

あたしと先生はそんな会話をしながら

拓哉の迎えを待った。





拓哉には申し訳ないけど…


迎えに来てほしくないと思ってしまった。



ずっとこうやって

先生といたいよ。



先生と一緒にいたいよ。










「高田先生??」


ドアの向こうから声をかけられたのは

そんなことを考えている時だった。