「ん?

照れてんの??」


何も言わないあたしは

恥ずかしがっているのだと判断したらしい。



「彼氏出来たら

ちゃんと報告しろよな〜?」



先生はあたしの顔を覗き込むと

満面の笑みでそう言った。





先生。




痛いよ。




それは、辛い。





何も知らないのだから仕方ないのだけど

先生にそんなセリフを言われることほど

しんどいことなんてない気がする。








「わかりましたよ〜!

それより先生、

さっきから何作ってるんですか??」


キリキリと痛む胸の痛みを紛らすように

あたしは笑顔で話しを変えた。


「これ??

これは今度渡す課題〜」


「えぇ!

いらないっ!!」


ニヤリと笑った先生に

あたしは嫌々と首を振る。





ねぇ、先生。



この気持ちは、精一杯隠すから


だから


心に傷が付くような


あたしにとっての言葉の刃を

向けないで?






どうか

そっとしておいて??