余裕たっぷりの様子が悔しくて

ぷーっと頬を膨らましたけど



「なっちゃんて

行動も発言も、大人みたいじゃん?


だから

ちゃんと女の子みたいな姿見れて

なんかちょっと嬉しくて」



そう笑った先生を見て

何も言えなくなった。



「子供は子供らしく、

女は女らしく。


たまには、それも大事だからな?」



先生はポンッとあたしの頭を叩いて



「いい彼氏ができるまで

俺に甘えていいからさ」



ニヤリと笑った。





「…じゃああたし

一生先生に甘えちゃうよ?」


無意識に零れた言葉は

あたしの本音で。



「ばーか。

お前になら、いい男が出来る


いい女なんだからさ?」



あたしの言葉の意味をしらない先生は

そんな事をいう。







…先生、違うよ。


あたし、いい女なんかじゃない。








先生がほしいだなんて思ってる

先生の奥様を恨めしく思ってる



こんなあたしが

いい女ですか?