すがすがしい5月の朝を
先生と2人、並んで歩く。
「暑くなってきたな〜。」
「ですねぇ。
そろそろプール
入れるんじゃないですか?」
「そうなんだよな!
今日あたり、掃除させるつもり。」
他愛ない会話をしながら
校舎に向かう。
先生は1年の時も担任だった。
数学が担当で
水泳部の顧問をしてる。
先生自身も学生時代は
水泳部だったんだって。
だから先生は肩幅が広くで
胸板はしっかりしてる。
だけど、先生は背が低いから
カッコイイとか言われてない。
159センチのあたしと
あまり変わらない身長。
クラスの男子と混ざると
何処にいるかわからなくなる身長。
「じゃ、またSTで」
「はい」
職員の昇降口と生徒の昇降口は違うから
あたしの昇降口の前で
先生と別れた。