リビングに入り明かりを付けた。
テレビも付けた。
だけどあたしの体は
いつまでも震えている。
「―――りか、えりか!」
体を揺さぶられながら名前を呼ばれて
あたしはゆっくりと目を開けた。
「どうした?
なんかあったのか…??」
目の前にいたのは父と母。
心配そうにあたしの顔を覗いている。
「メール来ないから、心配したのよ?
心配で帰って来てみたら
制服のままソファーで寝ちゃってるし…
どうしたの?
なんかあったの??」
あたし、あのまま寝ちゃったんだ…
そう思いながら時計を見ると
9時半を回ったところ。
…心配をかけてしまった…
こんな時間に両親がいるなんて
有り得ない。
あたしを心配して
帰って来てくれたんだ…