「ぷっ…」


そんなあたしに爆笑し始めたのは

もちろん櫻井先生で


ちらほらといた先生たちが一斉にこちらを見たから

なんだか居心地の悪さを感じてしまう。



「そ、そんな笑わないでくださいよっ」



頬を膨らませ、キッと睨んで

精一杯の威嚇をしてみるが


全く効果がないようで。


むしろ余計に先生の笑いのツボを押してしまったらしく

お腹をかかえて笑われるような始末。






数分後。



「あー、笑った笑った」


ふーっとため息をついた櫻井先生は

ようやく笑いがおさまったよう。



もちろんその頃には

あたしも怒るのを通りすぎて呆れていた。



「いや、あのね?

君があんまりにも、聞いていた通りの生徒だったからさ?」


そんなあたしの機嫌を取るように

先生はあたしの顔を除き混む。



「だから、何を聞いたんですか…」



だけどあたしは相手が先生だということも忘れて

ぶっきらぼうに聞き返した。