「まあ、俺も無料でとは言わねーよ。
小羽護ってくれんなら今後、勝手な行動はしない。
指示に従ってちゃんと動いてやるよ」
今まで好き勝手やってきた分、不服だが
こうでもしないと、コイツらが動いてくれないことくらい分かってる。
俺の言葉に、美喜矢も松茂さんも珍しいもんでも見たいような呆けた顔を見せる。
「……ねぇ、左和季。
もしかして熱でもあんの?
この女のために、お前が言うこと聞くって?
マジで言ってんの?」
「まあお前の監視役の俺としては……勝手に敵のアジトに突っ込んじまうことがなくなって楽にはなるな……。
いや、その子護るだけでこの条件はさすがに贅沢すぎないか?」
「……松茂さんいつから俺の監視役になったんですか」
「前からだよ!
お前が指示聞かねーからって、こっちは総長にお前の監視役頼まれてんだめんどくせぇ」