バイクで家に向かう途中、元瞑静の奴らに襲われそうになった公園が見え、無意識に停まる。



「……」


しかし、本当に執念深い奴らだな。


ああいう柄の悪い連中は、他のチームに入ることなんて、スカウトされない限りありえないだろうな。


しかも瞑静は今まで迷惑行為ばかりしてきた奴らだから
再結成したところで他のチームに目の敵にされるに決まってる。


それで族狩りなんて、皮肉なもんだ。



頭の中でうっすらと瞑静の奴らの顔を思い浮かべながら、公園を後にしようとバイクを発進させようとした瞬間。



パンツのポケットから、ヴーヴーと携帯の振動を感じる。



携帯を取り出し、画面を見ると。



『非通知』と表示されている。