それからしばらくして、左和季君の学校が見えてきた。


学校帰りの生徒達が通る道で、ひとりだけ制服が違うせいで特別目立っちゃう。

おまけに怪我してるし。



見えてきた校門に、左和季君が立っていた。


思わず怪我も気にせず早足になると、左和季君が私に気づいて近づいてきた。



「左和季君お待たせ……っ!」


「つか……来るなら俺が迎えに行ったのに」


「それじゃあ意味ないもん」


「……?」


「は?」って、意味が分からなさそうな顔されちゃった。



そうだよね。左和季君の方が迎えに来るの早いもんね。


でもそれじゃあ意味がないっていうか……私から左和季君に会い行きたかったていうか。