「随分可愛いこと言ってくれるな。」


「だって本当のことだもん……」


「可愛い」


「なっ、何回も言われると恥ずかしいよ……っ」



左和季君の私を見る目が甘いから、目を逸らそうとするけど。



左和季の指が私の指を絡めとる。



首筋に顔を埋めてきた左和季君の吐息が、軽く当たってくすぐったい。



「お前を守るのは当たり前だが、小羽が守ってほしいって言うなら俺が側にいる時は一切目を離さないでいてやるよ」


「左和季君はもっと、自分のこと考えた方がいいよ?……私だって左和季君のこと心配だもん」


「無理。俺はお前しか目に入らない。」


「……っ」


「自分よりも小羽の方が大切だ。
 ……お前で味わえる我慢すら、癖になるほどにな。」