「あはは」と笑いながら左和季君を見ると、急に左和季君が無表情になるから私の笑い声が徐々に渇いていく。
「いるだろ、ここに物好きが。」
「……」
「つかお前、可愛いこともっと自覚しろ。」
「……っ」
「俺が不審者なら数秒で襲ってるわ」
そんなこと、左和季君しか言わないよ。
ていうか。
「左和季君が不審者とかちょっとおもしろ……、いや、初めて見た時マンション前で倒れてたし、あれはあれで不審だったような……?」
「そんな不審者を部屋に上げるなんて、危ねぇなお前。
いいか?俺以外の男を部屋に上げんなよ。
上げてみろ、浮気と見なして即刻牢獄行きだ。
……俺以外見られないようにしてやる」
「さ、左和季君以外の男の人……お父さんならともかく部屋に入れるなんて絶対ありえないし……そんな状況にすらないよ」
「いや?小羽はお人好しだからな。困ってたらあり得そうだろ。
そうならないように、お前のこと見張ってなきゃ……な?」
「……」