奪ったタバコの箱を握りしめていた俺の手から、美喜矢が奪い返しさっさとポケットにしまう。




「そういや、俺今回の集会は出っから」


「は?」

「ん?」

「そんじゃあまたな」


「いや待てよ!!」

「左和季が集会出るってどういう風の吹きまわし!?」



相当俺の発言が信じられないのか、帰ろうとする俺の肩に片方ずつ手を置くふたり。


正直俺は、他のチームとの交流会は苦手だ。


愛想振り撒くつもりもなければ
蛇狼以外正直どうでもいい。



別に蛇狼に危害さえ加えなければ、敵として見ないし
もちろん手を出すなら全力で潰す。



他人という関係に進展なんていらない。



俺は俺が好いてる奴にしか興味がない。



……が、その好きな小羽が危ない状況なら俺にだって考えがある。


この集会を利用して、小羽に手出した瞑静を誘き寄せる。


チマチマと下っ端が小突いてくるくらいなら、一気に叩いてやる。


小羽に怖い思いさせた分、きっちり返すもんは返さねーとな。