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「久しぶり~!」



金曜日。



七瀬と一緒に同窓会の会場まで
足を運ぶと、さっそくクラスの仲良い
奴らが話しかけてきた。



「お!衛、久しぶり!」


「美香も春も久しぶり~」


「久しぶり!愛と七瀬元気してた?今何してんの?」



「「いたって普通のOL」」



「ハモんのかよ、相変わらず仲良いな」



懐かしい面々と
久しぶりに顔を合わせ
テンションMAXの私たち。



幹事の衛(まもる) の
司会進行を筆頭に
同窓会は進んでいき




呑んだり食べたり
バカ騒ぎしたりで
大変大盛り上がり。



……そういやあいつ見てないな。
えっと名前は確か……平良(たいら)。
まあ、別にいなくていいけど……




「ねぇ、衛!あのちっこくてモサい奴覚えてる?」




私が、奴の事を考えるのと
同じタイミングで
七瀬が衛に問いかけた。




「んーと、なんだっけ?確か、平良だったような?」



頑張って思い出そうと
難しい顔をする衛に



「それで合ってる」


苦笑いをした。



「お、合ってたか!そういや一応、参加になってたけど……あいつここ来て楽しいのか……?」



「うげっ、マジ?」



思わずしかめっ面になる私を見て
何か思い出したかのようにニヤケ始める衛。



「そういや愛、お前……くだらないヒーロー気取りしてアイツ助けたら付きまとわれて最終的に告られてたよなw」




「あー!あったね、そんな事!めっちゃ懐かしい!」



私の黒歴史を皆がゲラゲラ笑いながら
面白半分に語り始める……こいつら許さん!!