「しかも、まさかまだ愛のこと好きなんてね」



「うん……まあ、でもちょっとそれはいまだに信じられない」




「市倉先輩は何でそんなに、露人さんと西嶋先輩の事を気にかけるんですか?まさか、市倉先輩も露人さんのこと……」



私と七瀬の発言に恐る恐る
口出しをする吉田くん。



とても不安そうな顔してる……もしかして……




「はぁ?何言ってんの?そんなの2人に面白い展開を期待してるからに決まってるじゃない」




「あっ、そうですか!良かったです!」



七瀬の返事を聞いてパァっと
明るくなる吉田くんを見て
それは確信に変わった。


吉田くん、七瀬のこと好きなんだ。



その一方で、部長はどんどん
不機嫌になっていく……



飲みすぎて体調でも
悪くなったのかなーーーーーー?



ーーーーーーーーーーーーーーー



「吉田くん、ごめんね。七瀬のことお願いね!」



酔っ払いの七瀬は家が近いという
吉田くんにお任せしてタクシーで帰らせた。



さて、私も今日はちょっと飲みすぎたし
タクシーで帰ろうかな……



プップー



そう思った瞬間
目の前に黒い車が止まると
中から部長が現れた。



お会計を済ませたあと
突然いなくなったとから
もう帰ったのかと思ってた。