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あれから数週間
露人くんからちょくちょく連絡は来るが
彼は忙しい身なので、あの日以来は
全然会っていないーーーーー。
まあ、会ってないから
どうとかそんなのは
ないんだけども……
「ねぇ、ちょっとアンタ!露人くんとデートしたなら言いなさいよ!」
出勤してくるや否や
私のデスクまで近づいてきて
大声を出す七瀬ーーーーー
って露人くんの名前を
そんな大声で出すんじゃない!!
「バカ七瀬!ちょっと来て!」
他の同僚や先輩が不思議そうに
私たち2人を見る中で
私は七瀬を引っ張り出して
休憩室まで連れてきた。
「アンタはバカか!露人くんの名前をデカい声で出すなんて何考えてんの!?」
「あ、いや……すまん。それは悪かったと思うけど、そもそもそんな大事な情報を私に伝えない愛が悪いと思う。お母さん悲しいわぁ」
シクシクと悲しそうな演技をする七瀬に
「いつから私のオカンになったんだ」
と、ツッコミを入れる。
「とにかく!詳しい話は、仕事終わり聞くから……今日は残業無しで2人で飲み会よ!!」
「アンタ残業したことないだろ!!定時帰宅主義者め!!」
「あれ?そうだっけ?とにかく今日は愛も残業しちゃダメだからね!わかった?」
そう言って七瀬は休憩室を
軽やかなステップで出ていったーーー。