ーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー



夕食を済ませた私たちは
レストランを後にした。



「本当に奢ってもらっちゃっていいの?払うよ?」



「気にしないで。今日、誘ったのは俺の方だから。」



先程のレストランで私も
気付かぬうちに会計を
済ませていた露人くん。



さすがに申し訳なさすぎるので



「じゃあ……せめて今度何かお礼を……」



と提案すると



「それなら……また一緒に俺とここに来てくれる?」



と悪戯に笑ったーーーーーーーー。




それから駅で別れ自宅につくと
無意識のうちに今日一日の
出来事を思い返していた。




別れ際



「次、一緒に出かける時は車で迎えに行くよ。あいにく今日は、知人に貸しちゃっててね……。それじゃ、また連絡する。おやすみ。」




そう言い残して反対のホームへと
姿を消したのだーーーーーーーーー。




ふとテレビをつけると露人くんが出てる
バラエティ番組が流れ出した。




私……今日この人とデート紛いな
ことをしたのか……



意識した途端
急に頬が熱くなり
胸がざわめき始めたーーーーー。